脂がのった夏アジを狙い撃ち!まさかのアイツが大量発生!?

どうもヤマケイです。猛烈に暑い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか? なぜか夏になると釣りたくなる魚、それはアジです。アジは1年中釣れると言えば釣れるのですが、やっぱりこの季節、夏のアジは釣っても型がよくて面白いし、食べても脂が乗って最高と、これ以上言うことなし。ここのところタイラバ連敗中なのもあったり、なかったり(笑)。竿先がビビッと来ることを期待して。流石にアジで敗戦はないでしょう…なんて思惑は? いったいどうなることやら。

この日はムーさんと二人で出船。目指すは猿島沖。早速船を走らせポイントに到着するも、もう乗合船が竿を出しています。この時期は乗合船もやっぱりアジ出船が多いですね〜。週末の乗合船は人口密度高すぎ! っていつも思うのですが、このご時世なので若干空いています。ソーシャルディスタンスってやつですかね? これぐらいの混み具合が釣りはしやすいですね。あまりにも隣の人と近いとオマツリするし。かと言ってコマセで寄せる釣りは、人がまばらだと魚を寄せられないですもんね。

さぁ、アジ釣りの準備開始です。まずは凍ったイワシミンチを解凍しなければ始まりません。解凍するためにバケツで海水をすくった瞬間…あれっ!? 海の様子がなにか変…。写真を見てみてください。水面に蠢くものがたくさんいますよぉ…。慌てて生簀用の目の細かい網でザブンっとひとすくい。正体は…?

この海面を覆い尽くすような蠢くものの正体は…。5〜10mmぐらいのカニの幼生です。ちなみに卵から孵化したてはゾエア幼生。脱皮を繰り返しメガロバ幼生と呼ばれる形態に変化し、次に稚ガニへと成長します。ハイ、Google先生でしらべましたよ〜。こいつは体とか足の形がすっかり大人のカニと同じなので、正確には幼生じゃなくて稚ガニですね。う〜ん平爪蟹の稚ガニかな? でも一番下の足先がヒレみたいになっていないから違うか…。いったいなんていうカニの子供なんでしょう? 幼生が集団をつくっているっていうのなら分かる気がするのですが、ここまで成長した個体が大量に浮遊する様は迫力があります。初めての経験ですね〜。

タックルを準備をしつつ、アンカーを下ろすポイントを探して周辺をウロウロするも、猿島周辺一帯にこの稚ガニがウヨウヨ。いったい何匹いるのやら…。今日のアジはこの稚ガニを捕食していて釣れないのでは…? と若干心配ですなぁ。さぁ、イワシミンチもすっかり解凍されて準備OK〜。あれ?イワシミンチに稚ガニが混ざっている? 気にしないでください〜。

今日は二人の釣行なのでアジを寄せるのにある程度コマセ(イワシミンチ)をイイテンポで棚に投入しておかなければなりません。なので各々2本竿で挑むことに。4本あればなんとかなるでしょ。数打ちゃ当たる作戦です。つけエサは2本針ともにアオイソメ。水深は30mほどです。さてさて、アンカーを下ろして早速釣り開始。スタートフィッシング〜! 

心配をよそに一投目からムーさんのロッドがバタバタ暴れ出します。いつものムーさんなら追い食いさせてダブルを狙うところですが、一投目だから確実にキャッチですね。

上がって来たのは25cmオーバーのなかなかのグッドサイズ。厚みがありいかにも美味しそう(笑)。去年の今頃に猿島周辺で釣れていたのは薄っぺらくて捌いたら無くなっちゃう? って感じのアジ。20cmほどのサイズ。今日のアジは肉厚もあってか大きく感じます。この5cmの差が大きいのかもしれません。開きにしてもアジフライにしてもちょうど良いサイズです。

ムーさんは「1投一尾だよ〜、入れパク〜」って言いながら楽しそう(笑)。私もムーさん程じゃないですが、ポツポツ釣れております。ポツポツね…。今日は極端に小さいサイズのアジが混ざることなく釣れてくるのはみんな良型。きっと今日の群れは中アジの群れなのでしょう。良い群れに当たりました。

ライトタックルで水深もそれほど深くないので、楽しいですねぇ〜。その楽しい時間もついに終焉を迎えます。晩ご飯には十分過ぎるほどのアジが釣れたお昼前、だんだんアタリが遠のいて来ました。アンカーを上げて周辺を走り回るもアジの群れになかなか出逢えなせん。気がつくとあれほどいた稚ガニの群れもまばらになっていました。そのままタイムアウトです。

今回の料理の写真はあえて「ほねせんべい」です。私が一番美味しいと思うのはこの骨周辺なんですね〜。なのでナミゾウがキレイに三枚に下ろし、身がほとんどついてない中骨も、カラッと二度揚げすれば美味しく頂けます。とくにアジの中骨は味が濃縮されている感じというか、味わいがあって、身もとても美味ですが、骨も捨てがたいですね〜。もちろん身の方も美味しく頂きましたよ。ハイ。