SLJ三部作完結編!!念願だったあの魚と出会う…。

まったくのジギング初心者が、スーパーライトジギングならいけるでしょう~って事で2020年秋シーズンにジギングデビュー。初回は運良くナブラに出会い、ジグをチョイ投げして微妙なサイズのイナダをゲット。2回目はジギングはロックフィッシュも面白いよ」って事で、根掛かりを恐れずジグをチョンチョンして良型カサゴを連続ゲット。ラスト3回目はジギングの真骨頂・バーチカルジギングでアオモノを狙うべくジギングの名所、千葉県館山市布良を訪れました…。

SLJバーチカルジギングに挑むべく準備開始!

ついにSLJ3部作完結編のラストを飾るべく、ジギングの真骨頂、バーチカルジギングに挑戦することに。目指すは60cmの青物。ムーさんには目標が低すぎる!なんて言われる始末。ムーさんは常連の師匠連中とジギングの話をすると、やれ8kgのカンパチだぁ。とか10kgのブリだぁとか、スケールが大きい話ばっかり…。それは本格的なジギングの話でしょ。だってSLJだし…。だってバスロッドなんだし…。そんなこんなで師匠たちに触発され、ジギングのメッカ、布良に行ってみよう!ってことになっちゃいました…。
ということなので、今のタックルで使えるジグサイズを把握しなければなりません。あれやこれや試した結果100gぐらいまでのジグならなんとかなりそう。SLJとしてもここのへんが上限いっぱいかな?水深は50mぐらいを想定。もちろん潮流が速かったりしたら全然太刀打ちできないんですが…。とりあえず80〜100gのジグを新たに調達することに。

準備したのは、コチラ。けっしてメジャークラフトの回し者ではありません!フックはこれまたメジャークラフトのZOC タンデムフックを購入。詳しくはコチラをご覧ください。しつこいですが念のため、メジャークラフトの関係者ではありません。右の二つは中古で買ったジグ。これで準備万端!さぁかかってこい・布良!

ジグのアシストフックを初めて買ってみた!

はるばるやって来ました。ジギングの聖地・布良!

はるばるやって来ました千葉県は館山市。見えてきたのは洲崎灯台。ここを過ぎればもうすぐ布良です!ここを越えると一気に海の雰囲気がガラリと変わります。海の色も深いブルーで若干水温も違うかな。普段、東京湾内での釣行が多いのでいつもと波のリズムが違って、若干船酔い気味…。今日の天気予報は朝ちょっとだけ雨が降るかもしれないが、風も波もそれほどでもない予報だったのに…布良方面を見ると空が真っ黒です…。

布良は陸からほど近い沖に布良瀬というポイントがあって、黒潮の影響を受け、格好の釣りポイントとなっているようですね。マダイやイサキ、根魚などアオモノ以外のターゲットも多彩なポイントらしいです。
ポイントに着くと、残念ながら天気はドヨ~ン。雨も結構しっかり降ってます。先客は地元出船の遊漁船でしょうか。今日は天気が悪いせいか遊漁船とプレジャーボートがチラホラ5隻ほど。とりあえず周辺をウロウロしながら雨の具合を見つつ竿を出してみることに。

この時期の雨はキビシイ~。思わず緊急用に置いてあったビニール合羽を羽織り、もう寒い!なんて言ってられません。スタート・フィッシング~♪
水深は50mほど。ジグパラ100gを沈め、ボトムを取ります。う~ん、なんとか取れるかな。潮はナカナカ速い。さすが黒潮が流れる布良瀬。でもSLJとしては100gを超えるジグはキビシイところ。ジグが潮に流されながらもボトムを取りつつジャカジャカ巻いていきます。ホントはワンピッチジャークと言いたいところですが、なにせ始めたばかりなので、なんとなく、それっぽく、です。

ファーストフィッシュはおどけたアイツ!?しかし意外な事実が…

しばらくすると、ボトムを取ってジャカジャカ始めたところで「ゴツン!」グビグビ引くものの、それほど大きくない感じ。これはロックフィッシュ?アカハタか?なんて期待をしつつも新調したレグザを巻き巻き。残念ながらドラグは出ません。水面に赤い魚が…!アカハタだ!!っと一瞬声に出そうになったが…よく見ると何かが違う…。おどけたあの髭面…「オジサンか…」。ガックシ…。「オジサンでした~」と速やかにリリース。しかし、これが後日、衝撃の事実が判明します…。

バーチカルジギングに徹し、アオモノとついにご対面~!

今日はロックフィッシュは狙わずにバーチカルジギングに徹しアオモノを狙います。いかにもアオモノが好きそうなジグパラ・イカナゴ90gにチェンジ。たぶんこんなジグがアオモノが好きそうだろうなという勝手なイメージです。シルエットが細いのでシャカシャカ巻き具合もちょっと違います。雨も少し弱まってきました。

1時間ほどなにも反応がないまま「右腕が疲れてきたなぁ…」なんて考えていると「ガツン!!ガガガァー」とロッドのティップが水面に刺さります。ボトムから5mほど…。ロックフィッシュの可能性もあるけど、やけに走る感じはアオモノなのか?なんて期待を込めてレグザを巻き巻き。ドラグは出ないし、ベリーで耐えれてる感じ。それほど大きくはなさそう…。

SLJなのでやり取りが楽しい~。とにかくバレないように~楽しみます。そしてついに水面に薄っすら魚影が、ムーさんが「えぇっ~、シマアジ!?」、「大金星だぁ」と興奮気味。そう私も一瞬疑いましたよ。えぇ。銀ピカ寸詰まりボディ。歓喜から一転、タモをかまえたムーさん。「なんだショゴかぁ…」。イヤイヤ~、カンパチ、かなり嬉しいんですけどっ!!!

60cmオーバーとはいかなかったけど、下手くそなジャカジャカ巻きでも釣れましたよぉ~!!!カンパチのお刺身大好物なんですよね~。自分で釣ったカンパチを食べれる日が来るとは!ムーさん的にはガッカリだったみたいだけど、自分の中では小さくガッツポーズです。
そして初めてのカンパチの興奮覚めやらぬ間にすぐさまジグを落とすと、まったく同じようなパターンで「ガツン!!ガガガァー」。釣れる時ってこんな風に間髪入れずにくるもんですね。時合いってヤツでしょうか。カンパチ連続ヒットかぁ〜!?けど今度は水面近くになっても横に横に走ります…。ヒラソウダだ…。

結局、時合いはこれにて終了~。その後はひたすらジャカジャカするものの、右腕が消耗するのみ。途中から只のスローリトリーブに…。まぁ、そもそもSLJってそんなにアクションつけないでもいいのかも…。と思ったときには時すでに遅し、右腕がパンパンになってました。

さぁさぁ念願のカンパチのお刺身です。ムーさんの助言もあって、お刺身は相変わらずなのですが、釣った当日と、2日寝かせたものを食べ比べしてみることにしました。
さすが釣った当日は歯応えバツグン過ぎ。(カンパチなのに)ブリブリです。サイズ的にもショゴなので脂がスゴクのっているという感じではなく、さわやかなお刺身って感じ。カルパッチョにいいかも。対して2日寝かせたものをお刺身に引いたのは、ブリブリというよりはネットリというかモッチリというか。味も深みが出てて旨い!魚をちゃんと処理した状態で「寝かせる」とこんなにも食味が変わるんですね~。

そうそう、後日、ムーさんから連絡が。

「今日、魚屋さん行ったんだけど、オジサン売ってた!しかも1,800円…」

まさかぁ、と思ったが、Google先生に聞いてみたら、どうやらオジサンは高級魚らしい…。内臓は臭うが傷つけないように捌いて、刺身にすると大変美味しいとのこと。いや~、今まで釣れたら即リリースしてましたよ。ベラもそうだけど、意外と食べたら旨かったという魚っていますよね~。次回、オジサン釣ったら食べてみます!ゾンザイな扱いしてゴメンナサイ!オジサン!!

SLJ初心者が、ナブラ打ち、ロックフィッシュ狙い、バーチカルジギングと3回にわたってSLJにチャレンジした訳ですが、重要なポイントはバスロッドに4000番のスピニングリールということ。これなら持っているタックルを活かしてSLJにチャレンジできるって寸法です。唯一気付いた問題点は、本格的なジギングロッドはグリップが長めで脇に挟んでロッドを操作できるが、6ftのバスロッドではグリップが短くて、ジャカジャカ巻きをするのにも安定させるのに苦労したんですね。なのでSLJこそスロージギングが向いているかもしれません。とくにタイラバ好きの人にはオススメですよ~。