今、話題のSLJ。なんとな〜く、それっぽくやってみた!?

ちまたで話題のSLJこと、スーパーライトジギング。私の大好きな釣り番組「最強!釣りバカ対決!」でもやっていたので気にはなっていたのですが…。ルアーフィッシングよりもエサ釣り派な私。実はタイラバも「こんなんで釣れるの?」って最初は思っていたのですが、運良く1回目の釣行でチャリコながら釣れちゃったものだから…。ジギングはアレルギーが強いですね〜。ジギングって一日中シャクってるってイメージで、ただただ疲れそう…。でも釣りバカ対決で見ている限り、SLJならばそんなことはないみたい…。タイラバの延長線でできるかな〜。食わず嫌いはよくありませんね! とりあえず手持ちのタックルでそれっぽいことをやってみよ〜ってことで、今回はSLJです。

まずは道具がないことには始まりません。

とにもかくにもまずはジグ。なぜか28gの得体の知れないジグが数本、釣具箱の中にあるのですが…。これじゃあちょっとね…。とりあえずは40〜60gのジグを揃えてみることに。

ジグの形状は正直使ってみないことにはなんとも。ふらふらフォールするのもあれば、キビキビアクションするのもあるし。非対称ジグとか…。最初に揃えるジグとしてはあまり奇抜なのは避けたいところ。そもそも対象魚によっても有効なジグが違うでしょうね…。というわけで今回は見た目重視で(笑)。

お次はカラー。ジグの色は迷いますよね〜。確実なのは「イワシカラー」。これは定番、絶対に外せません。次に選んだのは「緑色」。多分アジなんかがベイトの時はいいのでは? って勝手なイメージで。あとは「赤金」やら「ホワイト」をチョイス。

なんだかんだで7本ほどになりましたよ。とりあえずSLJっぽいことをやってみるにはこれで十分かな。スマートに収納するのに、お気に入りのメイホウのリバーシブルのケースを追加購入です。ジグを開封しリバースブルに入れてニヤニヤ。なんかそれっぽい感じが意欲を掻き立てます。

つぎに購入したのはPEライン。タイラバを始めてからずっと気になっていた「8本拠り」のPEライン。以前行きつけの釣具屋・キャスティングで「4本拠り」と比較展示されていたので触ってみてビックリ仰天。ぜんぜん滑らかじゃないですか! しかも潮に流されにくいらしい…これは試してみる価値ありと今回スピニングリールに巻いてみることに。スピニングリールはベイトリールと比べ、糸拠れが起こりやすいから、ここはちょっとフンパツしました。数あるPEラインから選んだのはデュエル スーパーエックスワイヤー8。汎用性を考えて1.0号をチョイスです。

ロッドは、なぜか持っていた一度も使ったことがない6.3ftのバスロッド。多分、ワームなんかで使うやつかな? ルアーウエイト表示はかなりオーバーしているんですけどね。とりあえずジグをぶら下げてみたり、引っ張ってみたり。釣りバカ対決やYoutubeで動画を見て、ロッドアクション的には同じような感じなので、なんとかなるかなぁ〜。SLJも初めのうちはメバルロッドを使っていたらしいし。さすがにキャスティングするのはちょっと無理かな…。バーチカル専用ですね。

お次はリール。かれこれ20年近く使っているシマノ・ツインパワー4000。シロギスやらエギングやら、なんでもありのスピニングリールとして、まだまだ現役です。古びたPEライン1号をうぉりゃぁ〜と引っ張り出し、購入した8本拠りのPE1号を濡れた雑巾でテンションをかけながら巻き巻き。この時点でも8本拠りの違いを感じますね〜。4本拠りは表面がゴツゴツ、ザラザラしている感じ。8本拠りは表面も滑らか〜ツルツル。コシもしなやかなのに張りがあるというなんとも矛盾しておりますが…。4本拠りみたいに癖がつきにくいかな。まぁ古いPEと新品のPEを比較しちゃ、ダメですよね…。

そんなこんなで準備は完了。なんとなく雰囲気だけでもSLJが出来そうです。とりあえずまずはやってみないことには! いきなりタックルを揃えるのは勇気がいりますから。週末に向けて準備は万端です。

さてさて、満を持して実釣開始です。スタートフィッシングぅ〜♪

猿島周辺には「いなの丸」船団が。アジ釣りでしょうか? アジ釣りはここのところ好調ですもんね。3艘体勢でお客さんもいっぱいです。たくさん釣ってくださいね〜。と横目に魚探にはベイトの反応が。アジ釣り船団がいますからイワシミンチでベイトも集まっているのでしょう。きっとコレを狙ったフィッシュイーターが周辺に回遊してきているハズ!

SLJ、いろいろググって予習してきているのですが、実際やってみるのでは違いますからね。あくまでも予備知識ですね。まぁ、なんとなくでやってみることにします。イワシカラーの40gのジグからスタート。

いくつかポイントを変えながら転々としていると、ナミゾウにヒット! 写真を撮るべく駆けつけるとイイ感じにロッドが曲がりドラグをチリチリ鳴らしています…。んぅ、あれっ? タイラバロッドにベイトリール!? ナミゾウ。SLJじゃなくて、タイラバやってました…。

それにしてもなかなか上がってきません。久しぶりの大物到来か、と船内ドキドキモードに突入です! 明らかにロッドのツッコミ方がマダイ特有のモノ。ここは慌てず、のされては耐え、ここぞというところでラインを巻き、駆け引きを楽しむナミゾウ。おっさん2人は「がんばれ〜」って声援しながら見守ります。

しばらくしてナミゾウの「あと10m!」の声と共に私はカメラ、ムーさんはタモを構えて海面を睨み付けるとピンクの魚体が現れましたよ。「やっぱりマダイだ!」。 

「あと、3m!」。さぁ、タモ入れです。すんなり入ってくださいよ〜。ってところで3人ともキョトン。

「あれ? それほど大きくない…」

すんなりタモに納まったのはキレイな薄ピンク色をした美人なマダイ。ブルーのシャドウが上品ですね。ジャッカル ビンビン玉スライド 80gのフックをガッチリ咥えています。2kg弱ってところでしょうか…。しかし恐ろしく引いて、何度もナミゾウの愛竿が海面につっこんでいたので3人とももっともっと大きいマダイを想像していたんですよね〜。どうやら潮がとても早くて重く、魚体が抵抗になってこのサイズのマダイでもあんなヒキをしてた模様。それにしてもナミゾウのタイラバ、マダイヒット率高いですネェ〜。今度、隣でじっくり観察してみたいところです…。

さてさて肝心のSLJに戻ります。

相変わらず魚探にはベイトの反応あり! とりあえずアンダーキャストでチョイ投げし、そのまま30mほどフォールさせてから斜めにトレース。水深10mほどのところでブルブルブルっとロッドから伝わってきます。そして…そのまま右へ左へ…。あぁ〜この感じ、サバだぁ…。サバにはスルメイカ釣りで散々邪魔をされた経験があるのでなんとなく分かります…。まぁ、あえて写真を撮る気も起きず…船の床で強力なバイブレーションかのごとく暴れるサバ…。SLJの初獲物は40cmのマルマル太ったサバでした。

とりあえずジグで魚が釣れることは分かりました(サバですけど…)。初経験。コレ大事ですね。最初の印象でその後の取り組み方が変わってしまいますからね! やっぱり最低でもイナダあたりが「ガツン」と来て欲しいものです。

お昼近くになり、再び猿島周辺に戻ってきました。すると猿島沖一体の海面がザワザワ…。空にはそこら中にカモメがウロウロ…。時よりボコッっと海面が盛り上がり、カモメが海面に顔をツッコミんでギャァギャァ…。船の前方、コレほど広範囲がザワザワしているのは初めての光景。しかし、範囲が広過ぎるせいか、なんとな〜く今一つやり切れていない感じ。

とりあえずザワザワしているのを邪魔しない位置に船がつきました。ジグはシマノ・コルトスナイパー アオモノキャッチャー(42g/キョウリンBP)をセットしアンダーキャストして15mほどフォールしてからダダ巻きです。ナブラを攻めるセオリーとしては表層なんでしょうけど、シーバスの時もナブラの下をシンキングミノーで攻めるんです。私。ボコっと海面がボイルしているところのそばにジグを通していると、ついに来ました「ガツン!」。サバみたいにダダダッーって左右に暴れるのではなくクイックに走り、時折へなちょこバスロッドを嘲笑うかのように豪快にツッコミます。

「これがイナダのヒキなのか…?」

へなちょこバスロッド、いや超ライトタックルと言いましょう。とても楽しいですね〜。あんまり遊んでいるとベイトが散ってしまうので、速やかにタモ入れへ…。そう…、そんなに大きくありませんでしたっー。ワカシと呼べばイイのか? イナダと呼ぼうか? と迷う41cm。スレスレ、イナダと呼んでいいですか〜?(笑)

その後、しばらくザワザワ状態が続いたのですが、アタリはなし…。段々ザワザワがまばらになっていきTHE END。

結局、スレスレ・イナダ1本とサバ1本という初SLJでした。

ほらっ、まな板にぴったりサイズ。我が家の台所にはちょうどいい。これ以上大きいと捌くのも大変(負け惜しみ)。「釣った魚はお刺身で喰らう。」がモットーなので、まずはお刺身に。残りは竜田揚げにしてみました。

ワカシ、イナダはブリに比べ脂が乗ってないから、オイシクナイってよく聞きますが、お刺身も竜田揚げもとても美味しかったなぁ。たしかに脂が乗ってって感じではなかったですが、血合臭さもなく、サッパリしながらもブリらしい身の味も感じられました。まぁ、たくさん釣れるとこまっちゃうかも知れませんが、晩ご飯のおかずに数本ぐらいはいいかもしれません。

今回はブームに乗って初スーパーライトジギングをやってみました。運良くナブラに出会えることができ、なんとかワカ・シイナダを釣り上げました。あのナブラを前にロッドを手にすると脳汁出まくりますね。ガツンとくると一気に脳汁全開になりましたよ〜。思ったほど疲れなかったし、一応、魚の顔をみることができ、意外とカンタンお手軽でした。手持ちのバスロッドなんかでちょっと試してみるのはアリですね!