逃した魚はデカかった?! 好調のマゴチを泳がせで狙う!

どうも、編集部のヤマケイです。「あぁ~逃した魚はデカかった…」。あの引きはマゴチではないし、ヒラメでもない。あの独特の引き、しかも4kgオーバーのマダイを釣った時よりも強い引きだったし。あぁ~なんだったのだろう…。釣り人「あるある」ですね。今日はそんな釣りでした。今回のターゲットは最近好調のマゴチをエビエサではなく、泳がせ釣りで狙います。

泳がせに使うエサが釣れませーん!

マゴチと言えば春から夏というイメージですが、金沢八景・一之瀬丸、富津・川崎丸、羽田・かみやなどの乗合船で今、マゴチが好調らしい。乗合船ではサイマキエビをエサにしているが、食釣編集部ではハゼやシロギスを釣って、それをエサにする泳がせスタイル。ところが最近、ハゼやシロギスが釣れてない。というか釣れないらしい。肝心のエサが釣れなければ始まらない! 最悪、ワームかタイラバで狙うかっ! なんて話も…。さぁ、どうなることやら。

極秘任務! 特エサをゲットせよ!

釣行前日にムーさんから連絡が。「ドジョウ、手に入らない?」。ハゼやシロギスが釣れない可能性高いから、ドジョウを買って持って行こうという作戦。熱帯魚を飼っているので、売っているお店知ってないかと思ったらしい。実は知ってますよー。仕事帰りにさっそく熱帯魚さんへGO。しかーし、ドジョウがちっちゃ~い。しっかもたっかーい。まぁ観賞魚として売っているので仕方ない。できるだけ大きめのドジョウにしてもらい3匹だけゲット。そしてー、なかなかイイモノ発見! これも3匹ゲット。予算の関係で3匹ずつ。ものは試しだ!

エサ釣り絶不調。ハゼや~い! シロギスや~い!

う~ん、今日は天気予報が外れて雨もチラチラ。風もピュ~ピュ~。しっかもサブッ! もうっ最悪のコンディション(怒)。

しかし、弱音を吐いてる場合ではありません。とにかくエサを確保しなければ。さっそくシロギス仕掛けをキャスト。いつもなら何かしら反応があるのですが、今日はまったくの無反応。事前情報通りなのでくじけません! 

ひたすらキャスト⇒さびいてを繰り返し、さらにポイントを転々とするも釣果なし。さすがにこれは困りましたね。ハゼが釣れないと泳がせ釣りができません。どうする? とムーさんと相談するしてると、回収した仕掛けにピロピロとしたものがぶら下がっているものが…。

あっ…、ハゼだ…。これほどハゼが釣れて喜んだことはないな(笑)。しかもアタリ分からなかったし。

なんとここでムーさんが強行に出る! なんとハゼ1匹でマゴチポイントに移動を決行。きょうはムーさん、ナミゾウと私の3人での釣行。ハゼは1匹! どうするのー!?

マゴチさんのお食事…今日のメニューはハゼにドジョウに…

やってきたのは大貫沖のポイント、水深は10~15mほど。沖合なのに意外と浅いですね。さぁ、ハゼは1匹どうしましょうかね。ハゼは一番釣果が期待できる?ナミゾウに。と、ここで早くも切り札投入です。特エサの正体は「ウグイ」です。そう川魚の。淡水魚なのに海水も行けるスゴイやつ。しかもイワシやアジと違ってものすごくタフ! 多少乱暴な扱い方しても「へっ、何かした?」って涼しい顔して泳いでます。
何度も海底まで降ろされ、上げられを繰り返してもぜーんぜんヘッチャラ。まじかよコイツ。もうイワシとかシロギスなんて使えなくなっちゃうよ。ちなみに活エサ業界ではウグイをギンペイ(銀平、銀兵)と呼んで売っている釣具屋さんもあるそうです。

なんとここでムーさんのロッドにヒット。浅いからあっという間に上がってきます。ワクワクしている間もありません。水面に現れたのは今回のターゲットフィッシュ・マゴチです。エサは…ハゼ。あれ? いつの間にかナミゾウが使っていたのがムーさんへ。ナミゾウはドジョウにチェンジしていた模様。というわけでマゴチはハゼでした。さぁ残る活エサはドジョウ3匹とウグイ3匹です。まだまだ何かが起こります(笑)

ウグイにアタリがっ! あぁ~痛恨のバラシ…。ぐぅわ~、なんだったのだろう…。

ついにその時が来ました! ウグイロッドに前アタリが。ここはロッドを手にし、じっくり飲み込め~飲み込め~と念を込めながら待ちます。ちょっとロッドにテンションをかけ聞いてみると、放してしまった模様。すぐさまロッドを下げて仕掛けを降ろすと、今度は激しくロッドのティップが暴れまる。オーイイ感じまだ魚は近くにいるようです。ガガガァーーン。ハイ。もういいです。合わせを入れると恐ろしく重い。何だこりゃ? これで根掛かりはないよね? と思いながらもリールを巻くも1m巻いては強い引き込みで持って行かれます。間違いなく魚。お得意の根掛かりではありません。1m巻いては強く引き込まれの繰り返し。なんだこんな引きをする魚は? マゴチやヒラメの引きではないな。4kgオーバーのマダイの時よりも重いぞ。ん~、サメか? 何とか3m巻いたところで…痛恨のバラシ…。ハァ~。やってもうた…。実は直前にナミゾウの仕掛けにお祭りさせてしまい、孫針を切っちゃったんですね。横着しないで、孫針つけておけばよかったな…。まぁ、親針1本であそこまで頑張ったし良しとするか(泣)。

ドジョウにもアタリが! 水面に現れたのは…まさかのあのヤツ

今度はナミゾウの出番。といっても、もうシレっと巻いちゃってます(笑)。前アタリがあったわけでもなく、なんとなく上げたら魚がいた模様。ちなみにエサはドジョウ。魚が見えてきました。茶色くて平べったい!? ヒラメかぁーーー!ってところでまさかのバラシ! う~ん、タモ入れ直前の悔やまれる1匹。なんとか写真には収めましたよ。あぁ、残念。それにしてもナミゾウはヒラメついていますなぁ。うらやましい。しかし、ドジョウエサでヒラメかぁ。なんか意外な展開。

まさかのアイツもウグイにメロメロ!?

う~ん、すっかりウグイがお気に入りになったものの、今回準備したのは3匹のみ。さぁ、どうするかなぁ~と考えていると、ムーさんが「使って、使って!」とひと言。ハイ遠慮なく使わせていただきますー。ムーさんとナミゾウはドジョウ担当に。そそくさとウグイをセットし、海へどっぼーん(ホントはやさしく…)。こいつホントに淡水魚なのかよってぐらい元気に水面を泳いでますよ。さぁ、いってらっしゃい~とサミングしながら落とし込みます。水深は13mほど。すぐに着底。さぁ、いつでもコイ! とティップを睨めつけていると、何か変な動き。ティップが一直線になったかと思えば今度は一気に水面に突き刺さる。んぅ? 食い上げ? と思いきやピターっと動きが止まった…。なんなんだ? しばらく、じーっと観察するも動きはなし。諦めてリールを巻いていると、あれ? 何かヒラヒラしたものがついている…。「タチウオだ!」慌ててタモ入れしてもらう。水深13m。しかも底で…まさかのタチウオ。神出鬼没です…。

まだまだ続きます! またもやウグイが大活躍!?

ここまで大活躍のウグイくん。釣果的にはタチウオのみですが、ガンガン泳いでしっかり魚にアピールしてくれているハズ。イワシエサよりいいんじゃない? と思っちゃうほど。さぁ、残るウグイは1匹のみ…。しっかり親バリ、孫バリをセットし、がんばってらっしゃい~と見送ります。するとまもなくロッドに反応あり! 今度はどんな奴が食いついたんだ? と想像しながらロッドを持ってラインを少し送り込みます。ただ今度の敵は手強いです。ガガンと食いついたかと思えばスッと放すを繰り返し、じらしてくるやつです。こういうの嫌いじゃないです(笑)。何度かやり取りを楽しむも、どうせあれだけゴツゴツやられればウグイもボロボロだろうと覚悟し、次にガガッっときたところで、勝負に出ます。うぉ、のったぁ~! とリールを巻きだそうと思いきやスッと軽く…。いやぁ~ざんね~ん…でも泳がせ釣り楽しいですね~(笑)。回収したウグイを見てみると、見事にお腹からバックリ。やっぱり内臓は美味しいのかな。親バリも孫バリもしっかり避けてます。う~ん、これはコウイカとかのたぐいの仕業かこれは? でも腹からだし…分かりませんねぇ~。こういうの想像するとワクワクします(笑)

おまけ。タイラバ新釣法? でホウボウもゲット!

さぁー、すっかりウグイ3匹を使い切り、すっかり楽しまさせていただきましたよ! 次から泳がせ釣りするときはウグイを準備せねばってくらいウグイにぞっこんです(笑)。
で、ムーさんとナミゾウのドジョウエサが終わるまで何しようかなぁ~ってことで、ハゼ釣り用に持ってきていたスピニングタックルにおなじみ? のヤマケイタイラバをセット。水深10mちょっとしかありませんからね。タテの釣りはやりません。ぴよ~んとキャストして底をズルズルスローリトリーブで引いてきます。
そして3投したところでまさかのゴツン! やっている本人も来ると思ってやってなかったのでビックリ仰天。グビグビ小気味良く引く~。正体は…。でっぷり太ったホウボウでしたぁ~。

今回のマゴチの泳がせ釣り。釣果的には1匹でしたが、多彩なゲストに大喜び。もはやマゴチ釣りというか五目泳がせ釣りの様相。そして急遽投入したウグイがイイ仕事してくれました。泳がせ釣りの可能性を広げてくれましたね。ターゲットを限定せず、特にタナとか仕掛けとか使い分けることなく多魚種を狙え、釣れる魚がみんな美味しい魚ばかり。タイラバも楽しいけれど、泳がせ五目も楽しい! そして2度のバラシ…。あぁ、なんだったのだろう~と思いにふけながら、またウグイを調達して泳がせ五目チャレンジします!