マゴチのビッグウェーブに遅ればせながら乗ってみた!

どうも、編集部のヤマケイです。2019年もすごかったけれども、今年も好調を維持し続けているマゴチ。編集部でも幾度となくチャレンジしているものの、私だけ釣れていない! このチャンスを逃すともうマゴチ釣れないかもしれない…って危機感ありありなのであります。今日こそは脱線せずにマゴチ狙いで行きます!

マゴチ好ポイントにはライバル多し!

ポイントに到着。ここは大貫エリア。マゴチの一級ポイントでお馴染み。季節的にも照りゴチと言って夏場に美味しい魚でなんですよね~。そんなこともあって周辺にはマゴチ狙いの乗合船にはお客さんがいっぱい。マゴチ狙いの乗合船といえば羽田のかみや。金沢八景の一ノ瀬丸。鶴見の新明丸。が有名どころ。各舟宿のホームページをチェックしていると、船中50匹以上とか一昔前なら考えられない、ほんとにマゴチの釣果なのって感じですな…。しかもサイズが全体的にイイ。50オーバーや60オーバーってことも…。

マゴチの乗合船ではサイマキエビ(クルマエビ)をエサとして使っている。我々もクルマエビの入手手段は確保してはいるが、なんといってもお高いのでお財布にキビシイ。乗合船のホームページで「弱ったサイマキエビは持ち帰って食べてください」って書いてあって妙に納得。他には出船前にマハゼを釣ってエサにしている人もいるらしい。

泳がせ釣りの新定番エサ、ウグイ投入!

我々が今回準備したのは「ウグイ(ギンペイ)」だ。前回は熱帯魚屋さんで仕入れたのだが、今回はムーさんが大手釣具チェーン店に入荷したと情報をキャッチ、10匹購入してきてくれた。サイズは前回の鑑賞用と比べ小ぶりだ。2人で10匹だと少ないと思われるかもしれないが、ウグイはとんでもなく鉄人でなかなか弱らない。フグやイカに多少かじられても生きているというしぶとさ。ちなみに釣具店にウグイを買いに行く場合は事前に問い合わせをしておくといいですよ。あと活かしバケツとブクブクを忘れずに!

ムーさんの天敵現る!

スタートして間もなくムーさんにヒット。これは幸先がイイ! 水深は浅いのであっという間に上がってくる。魚影が見えた~。茶色い~! 思わずマゴチだぁ~! っとざわつくが、ムーさんは悟っていた…。ひと言「エソだよ…」。

たしかに仕掛けが寄ってくるとあの醜い顔がこっちを見ていた…。大きさといい、色具合、そしてシルエット。いやぁ~、あの魚影、紛らわしいです。そして、エソのために貴重なウグイを犠牲にしてしまいムーさんはご立腹。そういえばムーさんはよくエソ釣るな…。

ウグイ泳がせ、ド派手ワームの二刀流

そしてムーさんはウグイの泳がせをしながらも、スピニングタックルを準備。ド派手なワームを取り出しキャストしはじめた。相当エソにウグイを取られたのが悔しかったらしい。いくら鉄人ウグイでもエソにやられたらイチコロだ。サイマキエビでもウグイでもエサ取りが多い時は、ワームで攻めるとエサ取りに邪魔されず効果的にマゴチを狙うことができる。

そんなこんなでスピニングタックルを眺めていると、さっそくヒットだ。仕事がはやいぞ~。今度の魚影はしっかりド派手ワームを咥えたマゴチで間違いなし。マゴチは水中でやり取りしているときはそれほど激しい引きやツッコミをみせないが、さぁ、タモ入れだ!って段階でなかなか激しく暴れてくれることが多い。編集部の過去の釣行ライブラリーの写真を見ると、タモ入れに苦労している写真が多いですな。ちなみに今回も3回目で大人しくタモに収まってくれました。

ムーさんはマゴチ狙いでくるとほとんど外れなし! 前半戦でノルマ達成です。本人は45cmというサイズに納得いかなかった模様。いいじゃん釣れたんだからと思いながらも、活きエサの方が大きいのくるんじゃないの? なんて話していると…。

後半戦、口火を切ったのはまたもやムーさん。待望のウグイの泳がせにヒット。今度は同じ茶色い魚影でもあきらかに平べったい。そう、ヒラメ。いやぁ~ウグイエサなんでも万能ですな~。ただただ相変わらずサイズにご不満な様子のムーさん。まあ、気持ちは分かります。だってペットボトルと変わらないような大きさですからね。ささっとハリを処理してリリースです。それでもヒラメ釣れるのは羨ましい~。

ついにその時はやってきた!

さぁさぁ、ここまでウグイをただただ消耗するだけという状態の私ヤマケイ。鉄人ウグイとはいえ、イカに背中を噛み千切られ、ボロボロに…。この際だからソロ~リ上げて、なんとかイカを釣り上げてみるか、と何度も試みるが水面まではウグイに抱き着いて上がってくるものの、タモを入れるとさっさと逃げてしまう。手のひらサイズの甲イカ類。シリヤケイカは美味しくないそうだが、それ以外なら釣り上げてみるのもありとのこと。

お昼も過ぎて、残りのウグイも少なくなってきた。そろそろマゴチと決着をつけなければいけません。と言っても連敗続きなんですけどね。というわけでムーさんと作戦会議が始まる。まずは仕掛け。私はマゴチ釣りをはじめてからずっと、ヒラメ釣りに使うような捨てオモリタイプの仕掛けで挑んでいたが、ムーさんはこれが問題あるとのこと。ムーさんはサイマキエビで使う仕掛けでウグイの泳がせ釣りをやっていた。鋳込み天秤の先にヒトヒロのハリス、あとは親バリ、孫バリ、とてもシンプルだ。ムーさんは話をしながらもおもむろに私の仕掛けを切り、仕掛けを作り直してしまった。そして次は活きエサの付け方。正直、これは私はあまり得意ではない。前回準備したウグイは観賞魚用なのでかなりのビッグサイズで付けやすかったのだが、今回のウグイは泳がせ釣り用で2回りはサイズが小さい。とても親バリ、孫バリがつけにくい。いくら鉄人ウグイでも、グイグイ、ゴリゴリエサつけしていたら弱ってしまう。ムーさんにエサ付けの見本を見せてもらう。そしてやっと投入、棚どりしながらしばらくマゴチ釣り談義の延長戦をしていると、私のロッドが物凄い勢いで竿先が海に突っ込んでいるではありませんか!

ボトムから1m50cmタナを上げていたので間違い無く根掛かりではない…ハズ! 激しいアタリが続いていま〜す。これは間違いなくお魚ちゃんです。というかロッドがまるで激し目のダンスを踊っているような感じですね〜。これはもはやヒラメ40、マゴチ20なんて待つ必要はなさそう。すぐにロッドを持って合わせをいれるとしっかりと針ががりした模様。水深は13mほどと浅いのであっという間に上がって来ちゃいました。

やりました! 人生初マゴチ〜。正確に言うとちゃんとマゴチを狙っての釣果としては初釣りですね。しかも立派な50cmオーバー! やりました! 最後のウグイ1匹で大逆転。なんとか結果を出しましたよ〜! しかしここで審議のランプが点灯! 仕掛け自作派なのにムーさんに作ってもらった。しかもエサもつけてもらった。さぁ、審議です…。まぁいいんじゃないんですか。投入して棚どりしたんで。と言うことで私の釣果となりました。サイズも立派なものです。この日の乗合船の釣果でもほぼ最大クラス。ついにマゴチデビューです。

これから「照りゴチ」って言ってマゴチが美味しいシーズンになります。そういえば、マゴチって魚屋さんであまり見かけないお魚ですよね。ということは「釣り人特権」が強いお魚なのかもしれません。そして見てください。この立派な料理を! 美味しそうですねぇ〜。

ついにマゴチデビューした私、釣果的には1匹だったので、まだまだこれからですね。仕掛けも、活エサ付けも勉強が必要です。東京湾では引き続きマゴチの好調が続くと予測されます。これからは美味しい照りゴチが堪能できるハズです。乗合船はもちろんのこと、手こぎボートでも狙えるので、みなさんもぜひ、レッツ・マゴチ!