「2019年はアタリ年」東京湾はマダコでいっぱい!

どうも、編集部のヤマケイです。
今回のテーマは「マダコ(実釣篇)」です。

ヤマケイの釣りは、水曜日に同僚のムーさんにLINEすることから始まります(笑)。

ヤマケイ 「今週末、行ける?」
ムーさん 「いいよ。じゃあ、タコエギ買ってきて。オレも分も。」
ヤマケイ 「わかった!」

「ん? タコエギ?」

勢いで返事をしたものの、タコエギがなんだか分からない…。今回は、タコ釣りなのかな? アオリイカ釣りで使う「エギ(餌木)」を使うってこと? タコ釣りって「タコテンヤ」使うんじゃないの? まぁ、とにかく釣具屋さんに行ってみることに。

釣具屋さんでタックルを準備!

釣具屋さんに到着~。売ってましたよ「タコエギ」。海からかなり遠い釣具屋さんですが、タコエギコーナーがありました。へぇ~、最近はタコテンヤを使わないでタコエギを使うんですね! タコエギ専用のサルカンなんてのも売ってます。そして、棚の下の方に申し訳なさそうにタコテンヤが…(笑)。

見た目はアオリイカで使うエギですが、大きな違いはカンナ(エギ後部のハリ状の部分)。アオリイカのカンナは小さなハリが放射線状に2段ついてますが、タコエギはタコテンヤのように大型のハリが2~4本ついてます。

今回、ヤマケイはロッドやリールを使わない「手釣り」でチャレンジです。ということは、あとは渋糸が必要ですね(船釣りの場合は船宿で貸し出しも)。渋糸とはタコテンヤで使う特殊なライン(道糸)のこと。しかし、値段を見ると…。とてーも高いです(笑)。何か他のラインで代用がきかないかなと思い、ラインコーナーへ。ありましたよ使えそうなのが。PEラインの12号。渋糸の3分の1の値段です。
サルカンは専用のモノじゃなくても代用がききそう。だけどココは試しに専用品を。タコエギとPEライン12号、オモリの徳用パックを購入。週末の準備はコレで万端~。あとは、指サックか軍手と、釣れたマダコを入れるネット(100均の洗濯ネットなど)を準備しましょう。

さぁ、マダコを釣りに行こう!

マダコのポイントはどんなところなんでしょう? ハイ、「生態篇」でも取り上げましたね。潮通りのよい岩礁帯やテトラポッドなんかが絶好な住処です。ということは、根掛かりも多いということ。多いというか、根掛かりとの戦いになります(笑)。タコエギやオモリは多めに持参した方が無難です。
あと、生態篇で「夜行性」って書きましたが、「夜行性なのに日中釣れるの?」って思いますよね。大丈夫です。日中でもちゃんと釣れるみたいですよ!

まずは、道糸(渋糸もしくはPE12号以上)にリーダーを結びます。フロロの8~15号ぐらいでいいでしょうか。2mほど結びます。※横着なのでしばらくリーダーを付けずにPE直結でやってました。
次にリーダーにサルカンを結び、タコエギとオモリを接続すれば、ハイ完了! 船釣りの場合はオモリの号数を船宿に確認してくださいね。

ついに釣り開始!さぁ、釣れるかな?

さぁ、ポイントに着きました。それでは第一投! どっぼ~ん。水深は10~20mぐらい。まずはちゃんと「底」を取れるのが重要ですね。道糸のたるみを取って、糸を上下に動かし「底」を「コツン」と感じられればそこが海底です。潮流が速いと底が取れないときありますね~。底が取れないと根掛かり必至。なんとか大丈夫そう。底をコツンコツン感じれます。
底が取れたら次は「誘い」です。オモリを底からあまり離さず、道糸を手で小刻みに動かすのが定番の誘いのようですね。途中で動かすのを止めるのも有効だそう。やってみます。

もくもくと、手を動かす。止めるを繰り返していると、
「・・・」
「ん? 何か重くなった?」

半信半疑で道糸をたるませないようにたぐっていきます。すると水面にマダコちゃんの姿が!!! って思ったらバレてしまいました…。600~800gぐらいのサイズでしょうか…あぁ、やっちまった。バラしちゃったよー。まさか一投目でマダコがくるなんて! 「海底でビニール袋でも引っ掛けた?」って感じがマダコのようです(笑)。

気を取り直して、またもくもくと、手を動かす、止める繰り返していると、
「・・・」

がーーーん、やってしまいましたよ根掛かり。ちゃんと底は取れてたんですがね…。
ここでやってはいけないのは、道糸を手に巻きつけて引っ張ること。特に船釣りの時はNG。大怪我するので絶対ダメです。空きスプールなどに道糸を巻きつけ引っ張って外れなかったら、船長や周りのベテランの人におまかせしましょう。マダコ釣りは根掛かりとの戦い。外れて回収できたらラッキーだと思いましょうね。

ピンチはチャンス。マダコ釣り続行!

1時間もしないうちに購入してきた「タコエギ」をロスト。実はタコエギは1個しか買ってません。まさかこんなにすぐ無くすなんて…(失笑)。
んー。考えましたよ。ありました! たまたまアオリイカ釣り用のケースがバッカンに入ってましたよ。そうですアオリイカ(エギング)のエギを使っちゃえ作戦。

早速、仕掛けにセットしてあらためて投入。
しばらくすると…。
「・・・」

ゴミを引っ掛けたような、あのヌメっとした感触。ゴミかもしれないと疑心暗鬼ではあるけど、ここはしっかり道糸をたるませないように回収して~、上がってきましたよ~。どーーーん。釣れちゃいましたー! しかもアオリイカのエギで(笑)。

初めてのマダコちゃんです。意外と簡単に釣れてしまってビックリ。ポイントは「あれ? ゴミでも引っかかっちゃった?」ですね。魚と違ってあの「ビビビッ」とくる「アタリ」では無いのですが、 ヌメっとしたあの感触 。あの上げてくる時の重量感。足を広げて水面に上がってくるマダコちゃんを見るのは快感です!

偶然の産物。アオリイカのエギでも簡単に釣れた!

そして、隣を見るとムーさんも購入したての「タコエギ」をロストした模様…。まぁ、今回のポイントはテトラポッド周りなので、根掛かりは仕方ないですね。ムーさんもアオリイカのエギをセットし実釣再開。ロッドタックルでチャレンジしています。
そうしている間に…来た模様~! いいサイズです! 1kgクラスのいいマダコちゃん。

この後、3匹のマダコを追加し、今日のマダコ釣りは終了~。ふたりで5匹の釣果。まぁ、晩飯にはこれだけ釣れれば十分でしょう(笑)。何よりも釣れたのが楽しい! あとは、持って帰って「マダコ三昧」ですよ。そっちも楽しみですね。

禁漁エリアに気をつけろ!

実はマダコって、共同漁業権区域っていう禁漁エリアがあるんです。よく、イセエビやアワビやサザエ、アサリの密猟がよくニュースに取り上げられますが、マダコも対象に入っているんですよ。遊漁船ならばお客さんが気にする必要はないですが、陸っぱりや手漕ぎボート、プレジャーボートは注意が必要。都道府県のホームページで調べられますので、確認してから釣行しましょう。気づいたら密漁者になってしまったら嫌ですもんね。

さぁ、いかがでしたか? マダコ釣り。意外にも簡単に釣れてしまいました。
最初の障害はやっぱり「根掛かり」です。お財布的にも、できる限りタコエギのロストは避けたいところ。 でも、タコエギは余裕を持って準備して挑みましょう~!