強化リールフットとは
焼津にあるアングラーズショップアクアで作られているマーフィックスの改造パーツ。
四月頃に発売されていたのを、インスタ見て偶然知った。
商品説明が
TSS製 マーフィックスC3用 リールフット
※純正のパーミングカップに対応しています。
※リールフット用のネジが4個付いています。
強化パーツになります。
純正は遊びがあるが遊びがなくリールの固定が出来ます。
としか書いてなくて良く分からなかったのだが、
- 純正では収まりの悪いリールシートにフィットするようになる
- フィットするようになるので、リールがガタつかなくなる
- リール本体とリールフットの間の空間が無くなり、塩害を防げる
- リールフットの掌に当たる部分が無くなるので持ちやすくなる
という効果があるらしい。
(金州ジギングでしか使わないのに、金州で真面目にジギングやってないから)今年はマーフィックスの出番が無く、このパーツもスルーしていたのだが、再販が掛かったタイミングでマーフィックスを使う予定ができたので買ってみる事にした。

商品内容は
- 強化リールフット
- 皿ネジ(多分ステンレス)

- 商品本体:3,960円
- 送料:650円
計:4,610円
取付
必要な道具は
- +ドライバー
- キッチンペーパー
- ねじロック剤

ドライバーは百均でサイズの合うものを買ってくれば十分。
ねじロック剤は無ければ無理に買わなくても良いと思う。
(使わない場合はネジの緩みを定期的に確認した方が良いとは思う。)
ねじロック剤を使わないならばキッチンペーパーも要らない。
写真撮りながらの作業で30分くらい掛かったが、リールフット交換だけなら10分掛からないと思う。ただネジ緩めて交換するだけなのでとてもお手軽。
以下は交換手順。

まずは純正のリールフットを取り外す。
ねじロック剤で固定してあるので、ネジ山をなめないようにサイズの合うドライバーで、ゆっくり力を掛けながら、逆時計周りに回すのがコツ。

純正リールフットににはスペーサーが噛ませてあるので、ネジを外した時に落とさないように気を付ける。使わないから無くなっちゃっても支障無いけど。

取り外した純正パーツ一式。
再利用する物はないのでそのまま片付けてしまった。

新しく取り付ける強化リールフットの皿ネジに、ねじロック剤を塗布する。

コツはねじロック剤の量で、1滴で十分。
写真の右側は塗布前、左側は1滴のみ垂らした状態だが、1滴だけで全面に染みわたる。
付け過ぎたらキッチンペーパーで吸い取ってやればよい。

穴の位置がピッタリなので、強化リールフットを合わせて皿ネジで軽く仮止め。
強化リールフットに向きは無い(と思う)ので気にしなくて良い。
スペーサーも要らない。要らないというか付かない。

最後に皿ネジを締め込む。
皿ネジを対角になる順番で、ネジ山をなめないようにじっくり力を掛けて、時計回りに締め付けるのがコツ。
コレで完成である。
本来なら古いねじロック剤の除去もしたほうが良いのだけど大変なので割愛。
気になる人は
- 本体のネジ穴にネジ入れて軽く締める
- ワイヤーブラシみたいなのでネジ山掃除
を繰り返せば段々取れてくると思う。
比較
パーツ単体、及び取り付けた状態での新旧パーツの具合を比較をしてみた。
パーツ単体

左が純正、右が強化リールフット。

重ねると、強化リールフットはギリギリまでサイズを落としているのが分かる。

強化リールフットは全長が少し短い。そして幅広。

強化リールフットの方が厚いが、リールフードに入る部分はテーパーで薄くなっている。

形状の違いが最大の特徴。強化リールフットは弧状になっている。
この形状のおかげで抜群のフィット感が産まれる。
スペーサーが無くなったのでリール全体の高さも測ってみた。

純正リールフットは81.20mm。

強化リールフットは81.00mm。
若干コンパクトになってるけど、違いはまるで体感できない。
リールシート取付
同じリールシートを2つ持っていたので、新旧のパーツを同時に取り付け比較してみた。
使用したリールシートは富士工業の『T-DPS SD20』で、テイルウォークのスローバンプシリーズに使用されているものである。
ちなみに純正状態で取り付けるとガタツキが大きく、ガタツキが無くなるまで締め込むとリールフードが膨らんでしまう状態。

止まるところまで刺し込んで比較。強化リールフットの方が奥まで刺し込める。

装着状態を横から比較した。
純正リールフットは浮いているのに対し、強化リールフットはリールシートに密着している。

純正リールフット+本体。

強化リールフット+本体。

純正リールフット+本体の全景。

強化リールフット+本体の全景。
若干腰高感が無くなった気がしないでもない。
大きなサイズのリールシートにも取り付けてみた。レスターファインのマスターブレイド59HGである。リールシートのサイズは不明。
ショップオリジナルカラーでやたら派手。

スローバンプのT-DPS SD20と比較すると、明確に刺し込みの穴が大きい。

純正リールフット。浮きは見られないが、ちょっとでも締め込み甘いとガタツキが出る。
穴が大きすぎる気がする。

強化リールフット。
厚みが効いているのだと思うけど、ガタツキが見られない。

純正リールフット締め込み時。

強化リールフット締め込み時。締め込める深さは大差なかった。
感想
『ガタツキが無くなる』『隙間が無くなる』『掌に干渉せず持ちやすくなる』どれも実感できるのだけど、個人的に一番うれしかったのは取り付けた時にリールフードがミシミシ言わない事。
今まではサイズが微妙に合っていない所を無理やり締め込んでいたので、ガタツキが無くなるところまでリールフードを締め込んでいくとミシミシ言って割れそうだった。
というか、実際に割れちゃった話も聞いたことがあっておっかなかったのだけど、パーツ交換してからはその心配もなさそうである。
掌に干渉しなくなった以外では、パーミング性能はそれほど変わっていないように感じた。
総じて
- リールフード破損の心配がない
- リールのぐらつきが無くなり、釣行時も安心感がありそう
なところが良い、というのが僕の感想。
そんな高いパーツでもないし交換も簡単なのでおススメです。
このページは、旧ブログから25年8月26日にリライトしました。