男のロマン。相模湾のキハダマグロ&カツオ船に挑む!

アオリイカ、カワハギ船も人気だが、カツオ&キハダマグロ船の人気は圧倒的。

どうも、編集部のヤマケイです。マグロといえば、テレビで大間のマグロが放映されるたびに食い入る様に見ちゃいます。釣り人なら一度は釣ってみたいターゲットですね。男のロマンです。さすがにクロマグロは無理ですが、相模湾では乗合船でキハダマグロが狙えるんです!

秋の相模湾は、マグロ狙いで色めき立つ

相模湾といえば東京からも比較的近く、カワハギ、アジ、イカ、マダイなどなど釣りモノも豊富で、相模湾の各漁港からは、たくさんの釣り人を乗せた乗合船やら仕立て船が連日出船している。船釣りファンにとっては聖地でもある。そのなかでもキハダマグロが狙えることでも有名。黒潮に乗って相模湾に入ってきたキハダマグロを狙うのある。春~夏のルアーも定番だが、なんとコマセ釣りでキハダマグロを狙うことができるのだ。

キハダマグロ&カツオ船のコマセ釣りの乗合船に行ってきた!

ムーさんから「キハダ、カツオ船に行かない?」と言われたとき、正直、乗り気ではなかった…。やったことないんだよなぁ。青物の乗合船かぁ…。釣れると横に走ってオマツリするだろうし。カツオは食べるのもそんなに好きじゃないと完全にネガティブモード。でもキハダマグロは一度釣ってみたい。ということで、まぁ、ものは試しということで初・キハダマグロ&カツオ船、釣行決定~!

ムーさんと相談の上、選んだ船宿は葉山芝崎港から出船している五エム丸。出船1時間前に到着するも受付は釣り人の熱気ムンムン。まだ真っ暗の中、そそくさと受付を済ませる。大物釣り用のタックルを持っていないヤマケイとナミゾウはレンタルタックル。氷とコマセを受け取り、いざ船へ。一号船は大型の新造船。とてもキレイで大きいから釣り座も広々。右舷の胴の間に陣取ります。さっそく準備。まぁキハダはともかく、なんとかカツオは釣れるのであろうか…。
乗船して準備ができたら、お隣さんにご挨拶。お隣さんは常連さんのようで、カツオ釣りについていろいろ手解きして下さった。ありがたいなぁ。また「カツオはオマツリするけど、お互い様だから」とも。こういう一言で安心できますね。こういうコミュニケーションができるのも乗合船のいいところ。さて、朝日も出て周辺も明るくなってきました。出船です。

(五エム丸/http://www.goemumaru.com/

まずはカツオでウォーミングアップ!?

しばらく船は走り沖あいに到着。いつのまにか周りにはキハダを狙っていると思われる船団がちらほら。そこから鳥山を探したり、魚探でベイトの群れを探して船を移動させている。まずはカツオ狙いでスタートのようです。カツオの仕掛けは、ハリス12~18号、ヒラマサ針15号、長さ2~2.5m。カツオの仕掛けは短い方がいい。釣れてから走るのでオマツリを回避するためだ。実際、船長さんからのアナウンスで「カツオのハリスは短くしといてね~」ってありました。
「タナは20mでお願いしまーす」と船長からのアナウンスで、スタート・フィッシング。コマセ釣りなのでみんなでコマセかごの位置を合わせ、カツオの足を止めます。周りの釣り人のロッドが賑やかになってきた。カツオだ。カツオのアタリは竿先がモゾモゾする感じらしい。アタリがきたら「来たよー!」と声を上げます。しばらくすると自分のロッドに変化が! 「来たよー!」と声をかけ、強引にリールを巻きます。強引にです。カツオは水面直下では暴れるが顔が水面から出すとおとなしくなるそう。タナも浅く、取り込み時のカツオの暴れっぷりに驚いて、ボケッとしていたら船長さんに怒られてしまいました(失笑)。

カツオの群れにあたり、大満足も、実は次が本命だった…

出船から2~3時間経ったであろうか、なんだかんだで食釣チームはいつもの3人で、カツオを11本とヒラソウダ1本を釣り上げクーラーボックスもパンパンだ。サイズも2~3キロといいサイズ。すっかりヘロヘロでカツオを釣って満足していたのだが、船内はこれから戦にでも行くかの様相。実はこれからが本番だったのだ…。常連さんのお目当ては「キハダマグロ」なのだ。よく皆さんのタックルを見るとよく分かる。相模湾のアベレージサイズは20~30kg。どう見てもカツオにはオーバースペックなタックルだ。カツオを釣って浮かれていたのは私だけだったかも(笑)

キハダマグロでるのか…?

船はしばらく走った後、おもむろにポイントを吟味している。さぁ、キハダマグロの開始か…。「どうぞ~。カツオは20m、キハダマグロは40mでやって!」船長のアナウンスとともにみんな一斉に仕掛けを投入。キハダマグロの仕掛けは、ハリス20~24号、ヒラマサ針15~16号、長さ4.5~6m。そういえば今回使用している仕掛けはすべてムーさんのお手製です。どうやらカツオ狙いもやっていいみたいだけど、船内を見渡しても誰もカツオ、やってません(笑)。食釣チームの3人もキハダマグロの仕掛けをセットし、タナ40mへ…。さぁ、果たしてキハダマグロは釣れるのか…。

ま、ま、まさかのアタリが!?

コマセかごを振り、アタリを待ちます。待ちます。待ちます。ドキドキの瞬間です。何度かコマセの詰め替えをし、しばらく経ったときのこと。ロッドの先端がなんか暴れています! 事前に親切なお隣さんから、「カツオはモゾモゾ当たるけど、キハダマグロはドカンって来るから」って聞いていたので、まさか、オレ、ついに来たのか? 慌ててゴリゴリ巻いてみる。確かに暴れてるものの、すんなり上がってくる。これはキハダマグロではない! じゃあナンナンダ!? 水面で顔を見せたのはシイラ…。右舷側を見渡すとシイラ・ラッシュの最中でした。その後、なんどもシイラに邪魔をされて沖上がりの時間を迎えてしまいました…。

初めてのカツオ&キハダマグロ船。段取りが分からず、オロオロ(笑)。とりあえずカツオが釣れて、なんとか夕飯のおかずを確保しての帰宅となりました。乗り合い船ではチームワークも大事ですねぇ。お隣さんへの挨拶はもちろん、取り込みなどお隣同士でできる場合は、お手伝いましょうね。分からないことがあるときは仲乗りさんや船長さんに聞くのが確実です。帰航時に船長の奥さんにお話を伺ったら左舷ではキハダマグロのアタリが5回あってバラシだったとのこと。カツオ&キハダマグロ船は夢がある釣りですね! それにしても仲乗りさん(船長の奥さん)の取り込みやオマツリを手際よく処理してく姿はスゴイかった(笑)。